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上昇相場でも個々の物件事情で大きく異なる販売価格

人口減少の続く社会でも首都圏等、一部、人気の出ている大都市圏では人口増がまだ続いています。
このため、不動産相場がスポット的に上昇傾向のようです。
首都圏の戸建てやマンションに暮らしていて、自宅を売却する積りがなくても自分の所有する資産に影響するので不動産相場の変化は気になるものです。
ところが、自宅周辺の売り物件の価格動向をネット情報や新聞折り込みチラシで眺めていると地域一帯の相場にはかなりばらつきのあることが分かります。
もちろん、不動産物件は敷地や方位等で同じ条件のものがないので当たり前と言えますが、23年の長期スパンで自宅周辺一帯の売り物件価格を見つめていても相当変化していることが分かります。
相場が全般的に上昇傾向とは言っても売り物件の南側にマンションが隣接して建設されてしまうと以前の売り出し価格より大幅に下がってしまうことがあります。
但し、こうした売り出し条件の悪化した物件については売主の売り急ぎ心理が働いているケースもあるわけです。
不動産相場というのは最寄り駅からの距離や生活の利便性等、立地条件や生活環境により大きな区分けのあることは確かです。
しかしながら、個々の売主の抱える事情や売り物件自体の事情による影響を大きく受けることも確かです。
平素、自宅の売却に縁遠い存在であっても周辺一帯の不動産売買については相場感を養っておく必要がありそうです。

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